その防犯カメラ、ちゃんと映っていますか|夏の終わりにやる「5分点検」5項目

その防犯カメラ、ちゃんと映っていますか|夏の終わりにやる「5分点検」5項目
防犯カメラは、何も起きていないときには誰も見ません。それが普通ですし、毎日チェックする必要もありません。ただ、何かあったときに初めて映像を開いて、そこで「映っていなかった」と分かるのがいちばん困ります。
そして、カメラが映らなくなる原因の多くは、故障ではありません。草木が伸びた、クモの巣が張った、レンズが汚れた——そういう、見れば分かることです。
この記事では、事務所のモニターやスマホの画面を見るだけでできる点検を、5つに整理しました。脚立に乗る必要も、機械の設定をいじる必要もありません。
なぜ「夏の終わり」なのか
点検はいつやっても構いませんが、この時期がいちばん変化の出ているタイミングです。理由は4つあります。
🌿 草木がいちばん伸びている
春に設置したときは何もなかった場所でも、夏を越すと枝や雑草が画角に入ってきます。駐車場や裏口のカメラで特に起こります。
🕸 虫とクモの巣が増える
夜間のカメラは赤外線の光に虫が集まり、そこにクモが巣を張ります。レンズの前に糸が一本あるだけで、夜の映像が白くにじみます。
☀ 直射日光と高温を越えた後
屋外のカメラも録画機も、機械です。いちばん過酷な季節を越えた直後は、不調が表に出やすい時期にあたります。
📦 荷物や什器が動いている
棚を足した、のぼりを立てた、段ボールを積んだ——屋内のカメラは、こうした日常の変化で簡単に視界がふさがれます。
1画面の中に、増えたものはありませんか
まず全カメラの映像を順番に表示して、「設置したときと画面が変わっていないか」だけを見てください。
- 枝や葉、雑草が画面の端に入り込んでいないか
- のぼり、看板、貼り紙が手前に立っていないか
- 段ボールや資材が積み上がって、通路が隠れていないか
- 駐車場のカメラで、いつも同じ車が視界をふさいでいないか
見ていただきたいのは「きれいに映っているか」ではなく、「本当に見たい場所が映っているか」です。出入口、レジ、金庫、駐車場の通路——そこが隠れていたら、カメラが何台あっても意味がありません。
枝を切る、荷物をどける、といった対処はすぐにできます。ただしカメラ本体の向きは、ご自身で動かさないでください。一度ずらすと元の画角に戻すのが難しく、思っていたのと違う範囲を録り続けてしまうことがあります。向きの調整は設置業者にご依頼ください。
2夜の映像を、一度だけ見てください
これがいちばん見落とされる項目です。昼はきれいに映るのに、夜だけ真っ白、あるいは全体が白くもやのかかったようになる。この症状は、故障ではないことがほとんどです。
原因は、レンズの前のクモの巣や虫です。夜になるとカメラは赤外線のライトを点けます。そこに虫が集まり、クモが巣を張ります。糸や羽が赤外線を反射して、レンズのすぐ前で光ってしまうため、その先が見えなくなります。
昼間の映像だけ確認して「問題なし」としてしまうと、この症状には気づけません。夜の時間帯の録画を、1台につき10秒でいいので再生してみてください。
なお、夜間の映像をそもそも白黒ではなくカラーで残したい場合は、カメラ側の性能で変わります。詳しくは夜間フルカラー撮影のガイドをご覧ください。
3レンズの汚れ、雨だれの跡
屋外のカメラは、雨と砂ぼこりで少しずつ汚れます。特に多いのが、庇(ひさし)の下のカメラに、雨だれの跡が白く残っているケースです。うっすらとしたくもりでも、映像は驚くほど眠くなります。
また、「逆光になる時間帯だけ真っ白になる」というご相談もよくいただきます。これは夏から秋にかけて太陽の高さが変わることで、設置した当初には無かった時間帯に起きるようになることがあります。
朝・昼・夕方と、時間帯を変えて数秒ずつ見てみると分かります。
4録画は、何日前まで残っていますか
ここは実際に操作していただきたい項目です。再生画面で、日付をできるだけ古い方へ遡ってみてください。どこまで戻れるかが、そのまま「何かあったときに遡れる限界」です。
「1か月は残っているはず」と思っていたのに、実際は10日ほどしかなかった——というのは珍しくありません。台数を増やした、画質の設定を上げた、といった変更があると、録画できる日数は短くなります。
| 確認すること | 見方 |
|---|---|
| 何日前まで遡れるか | 再生画面のカレンダーで、映像が残っている最も古い日付を見る |
| 全カメラ分あるか | 1台だけ日数が極端に短いことがある。カメラごとに確認する |
| 抜けている日がないか | 途中の日付だけ映像が無い場合は、録画が止まっていた可能性がある |
盗難や車の当て逃げは、気づくまでに数日かかることがあります。「気づいたときには、その日の映像がもう消えていた」を防ぐために、いま何日残っているのかを知っておいてください。
5録画機(レコーダー)からのサイン
最後は機械側です。録画機の中にはハードディスクが入っていて、これは消耗品です。24時間365日、休まず書き込み続けているため、パソコンのハードディスクよりも早く寿命が来ます。プロタゴでは2年ほどを目安にお伝えしています。
- 画面にエラーメッセージや警告マークが出たままになっていないか
- 「HDD」「録画」に関する赤い表示が出ていないか
- 本体から普段と違う音(カチカチ、高い唸り)がしていないか
- 再生や早送りの操作が、以前より極端に遅くなっていないか
- 録画機の周りに物を置いて、放熱の妨げになっていないか
特に最後の項目は見落としがちです。録画機は熱に弱いので、棚の奥に押し込む、上に書類を積む、といった置き方は寿命を縮めます。これは今日すぐ直せます。
5分点検・まとめのチェックリスト
次の5つを、モニターの前で順番に確認してください。
- 全カメラの画面を表示し、視界をふさぐものが増えていないか見る
- 夜の時間帯の録画を、1台10秒ずつ再生する(白くにじんでいないか)
- 時間帯を変えて、逆光やレンズの汚れが出ていないか見る
- 再生画面で、何日前まで遡れるかを確かめる
- 録画機の表示・音・置き場所を確認する
防犯カメラの効果は、台数でも画素数でもなく「必要なときに、必要な場所が残っているか」で決まります。年に一度、5分でいいので確かめてください。
ご自身で確認していただくのは、ここまでで十分です
ここまでの5項目は、すべて画面を見るだけでできます。逆に言えば、それ以外はご自身でなさらないでください。
脚立に乗ってのレンズ清掃、カメラの向きの調整、配線の抜き差しは、なさらないでください。高所での作業は落下の危険があり、屋外のカメラは防水の処理がされているため、触ることが雨水の入る原因にもなります。「画面を見て、おかしい」と分かった時点で、そこから先は業者にお任せいただくのがいちばん安全です。
他社で設置されたカメラでも、まずは拝見します
プロタゴには、「設置してくれた会社と今は付き合いがない」「担当の方が代わって連絡先が分からない」というご相談も届きます。
私たちは、どこで設置されたカメラでも、まず現状を拝見するところから始めます。見たうえで、清掃や調整で済むのか、機器の交換が必要なのかをご説明します。すぐに買い替えが必要になることは、実際にはそれほど多くありません。
プロタゴが防犯カメラを「付けて終わり」にしない理由については、代表の應武が設置後のお付き合いについての記事で書いています。あわせてご覧ください。
📷 防犯カメラの点検・ご相談はプロタゴへ
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無料相談はこちら📚 あわせて読みたい:防犯カメラの記事を目的別に整理した「防犯カメラ導入・活用 完全ガイド」もぜひご覧ください。
