このホームページも、AIエージェントと作りました|最初に渡したのは、会社の方針でした【AIエージェント基本講座 第3回】

このホームページも、AIエージェントと作りました|最初に渡したのは、会社の方針でした【AIエージェント基本講座 第3回】
この記事の内容を、1分20秒の動画にまとめています(読むより先に、こちらでも)。
株式会社プロタゴ代表の應武です。前回は「何を任せるか」の話をしました。今回から二回に分けて、実際にうちで起きたことをお見せします。一つ目は、このホームページです。
ホームページは、頼まないと直せないものだと思っていました
ホームページは、作ってもらったら、そこで完成です。少し文言を変えたい、写真を差し替えたい——そう思っても、連絡して、見積をもらって、直してもらうのを待つ。急ぎでなければ、そのうち言おうと思って、たいてい言わないままになる。
これが当たり前だと思っていました。だから、気になるところがあっても、そのままにしていました。
最初にやったのは、ページを作ることではありませんでした
ここが、いちばんお伝えしたいところです。
AIエージェントに最初に渡したのは、「こういうページを作ってください」という指示ではありませんでした。渡したのは、うちの会社そのものです。
- うちの理念——何のために商売をしているのか
- いま考えていること、これから力を入れたいこと
- いま抱えている課題
- 競合の中で、うちはどこにいるのか。何で選ばれていて、何で選ばれていないのか
言ってみれば、経営方針書のようなものを先に共有しました。
なぜかというと、会社のことを知らない相手に「ホームページを作ってください」と頼んでも、当たり障りのないものしか出てこないからです。これは、人の業者さんに頼むときも同じですね。打ち合わせを何回も重ねるのは、要するに会社のことを分かってもらうためです。
前回までに、AIエージェントは「会社の説明書を読んでから仕事を始める」とお話ししました。その説明書が、うちの場合はこれでした。ページの前に、会社を渡す。順番はこちらが先です。
そこさえ渡してしまえば、「このページはこう直して」の一言で、意図を汲んだものが返ってきます。
形になってからが、本番でした
ページの形ができたとき、正直なところ、そこで終わりだと思っていました。ところが実際は、そこからの方がずっと長く続いています。
見ていると、必ず直したいところが出てきます。この見出しは伝わっていない。この説明は長い。ここに写真が欲しい。以前なら、そのたびに連絡して、費用と日数を確認して——と考えているうちに、言わずに済ませていました。
いまは、気づいたその日に直しています。費用の心配も、待ち時間もありません。だから、小さなことでも直すようになりました。
前
気になる → 連絡する → 見積を待つ → 直してもらう → そこまで考えて、言わずに済ませる
いま
気になる → その場で頼む → 直る
作っただけでは、誰も見に来ません
もう一つ、作ってから分かったことがあります。ホームページは、できただけでは見てもらえません。
そこで、記事を書くことにしました。とはいえ、文章を書く時間を毎週作れるかというと、これが難しい。まさに前回申し上げた「後回しになる仕事」です。
いまは、AIエージェントと一緒に書いています。ネタを決めるのと、内容を確認して直すのは私の仕事。文章の形にするところと、公開の準備は任せています。おかげで月・水・金と決めた曜日に、記事が出るようになりました。
ルーティンができると、そこにも仕事が生まれます
記事を出すようになると、次が出てきます。記事を書いたら、Googleマップにも告知したい。動画もあった方が伝わる。SNSにも流したい。
一つひとつは大した作業ではありません。ただ、毎回必ず発生します。これも前回の「時間を食う仕事」です。
そこで、この流れごと任せることにしました。いまは記事・Googleマップの告知・動画が、決まった曜日に出ています。動画に出ているのは、うちのAIコーディネーター「稀結塚あい」です。彼女も、この一年で生まれました。
結果として、FacebookとInstagramにも展開できるようになりました。やりたいと思っていたけれど、手が回らなかったことです。人を増やしたわけではありません。
この一年で、変わったこと
頼まずに直せる
気になったところを、その日のうちに。小さな直しをためらわなくなりました
待たなくていい
見積も、日程調整も要りません。思いついた日が着手日です
続く
決めた曜日に出る仕組みになりました。私の気合いに頼っていません
特に三つ目です。発信は、やる気があるうちは続きますが、忙しくなると止まります。うちも何度も止めてきました。仕組みになって初めて、続くようになりました。
ホームページは、作って終わりの買い物だと思っていました。いまは、手入れをしながら育てるものだと思っています。この違いは、思っていたよりずっと大きかったです。
— 株式会社プロタゴ 代表 應武勝幸
次回は、社内の仕事です
今回は外向きの仕事——お客様に見ていただくもののお話でした。次回は反対に、社内の仕事をお見せします。見積書と請求書です。
市販のソフトは自社のやり方に合わない。かといって作ってもらうと費用がかかる。そうやって、ずっとExcelと手作業のままだった仕事が、どうなったか。次回でお話しします。
- 第0回 AIは「答える」から「仕事をする」へ|AIエージェントとは何か
- 第1回 どのAIエージェントを使えばいいのか|Claude Code、Codex、そして自社に合うものの選び方
- 第2回 何を任せればいいのか|後回しの仕事、時間を食う仕事、諦めていた仕事
- 第3回 このホームページも、AIエージェントと作りました|最初に渡したのは、会社の方針でした(この記事)
- 第4回 見積も請求も、自社専用の仕組みで
- 第5回 社長が使わないと、会社には落ちません
