社長の頭の中をAIで整理する|應武勝幸が実践する経営者のためのAI活用術【第1回】

社長の頭の中をAIで整理する|應武勝幸が実践する経営者のためのAI活用術【第1回】
今回から、新シリーズ「應武勝幸が実践する経営者のためのAI活用術」をお届けします。難しいツールの話ではなく、経営者が日々の仕事でAIをどう使うかという実践的な話を、應武自身の言葉でお伝えしていきます。
経営者の頭の中は、いつもカオスだ
正直に言うと、社長の頭の中って常にごちゃごちゃしているんですよね。新しいサービスのアイデアが浮かぶ。同時に社員の教育をどうするか気になる。営業の数字も追わないといけない。新規事業の構想も頭にある。でもそれを整理する時間がなかなか取れない。
会議でも、誰かと話す時間でも、「なんとなく頭の中にあること」を全部出し切れないまま終わることが多くて。もやもやしたまま次の仕事に移る、という繰り返しでした。
中小企業の経営者は、毎日膨大な判断と思考を同時に抱えています。
これを一人で抱えながら、毎日会社を動かしている。それが中小企業の経営者の現実です。
AIを「整理する相手」として使い始めた
AIを使い始めた最初のきっかけは、情報収集とかアイデア出しではなくて、「頭の中にあることを全部吐き出す相手」として使ったことでした。
夜、ふと「こんなサービスができないかな」と思ったとき、それをそのままAIに話しかけてみたんです。「こういうことを考えているんだけど、どう思う?」って。そうしたら、自分が言語化できていなかった部分を整理して返してくれて。「あ、これはこういうことが言いたかったのか」と気づく感覚がありました。それから使い方が変わりました。
應武が実際にAIと「壁打ち」している場面
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新事業・新サービスの構想を整理するとき 「こういうサービスを考えているんだけど、ターゲットは誰になると思う?課題はどこにありそう?」と投げかけると、論点を整理して返してくれる。頭の中のぼんやりしたアイデアが、話しながら輪郭を持ち始める感覚。
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経営計画・年間方針を考えるとき 「来期に力を入れたいことが3つあって……」と状況を伝えると、優先順位の考え方や、見落としている視点を出してくれる。一人で考えているより圧倒的に深くなる。
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判断に迷ったとき・決断の前に 「こういう状況で、AかBかで迷っている。それぞれのメリット・デメリットを整理してほしい」と頼むと、自分が見えていなかった観点を出してくれることがある。最終的な判断は自分でするが、判断材料が増える。
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社員教育・組織づくりを考えるとき 「うちの会社に足りていないものは何か」「どうすれば社員が自分で考えて動けるようになるか」という抽象的な問いも、AIは真剣に付き合ってくれる。ひとりで悶々と考えるより、格段に考えが進む。
実際に使っているプロンプト(話しかけ方)の例
新事業の壁打ちをしたいとき
「私は岡山で中小企業向けのITとオフィス機器の会社を経営しています。今、〇〇というサービスを新しく始めようと考えています。このアイデアの強みと弱み、想定される課題、ターゲット顧客について、率直な意見を聞かせてください。」
経営の方向性を整理したいとき
「来期の経営方針を考えています。現状として〇〇という課題があり、〇〇を強化したいと思っています。この方向性に抜け漏れや矛盾はないか、また見落としている視点があれば指摘してください。」
大事なのは、AIに「正解を出してもらおう」とするのではなくて、「自分の考えを整理する相手」として使うことです。AIの答えが全部正しいわけではないし、経営の判断は最終的に自分がするもの。でも、一人で考えているときよりずっと深く・広く考えられるようになるのは間違いないです。
経営者にとって「誰かに相談できる」という環境は、思っている以上に大事です。顧問や幹部に相談できないことでも、AIにはとりあえず全部吐き出せる。そこが一番の価値だと感じています。
まず「5分だけ」試してみてください
難しく考える必要はありません。今日、頭の中でもやもやしていることを、そのままAIに話しかけてみてください。
「最近こういうことが気になっていて……」「こういうアイデアがあるんだけど……」——それだけで構いません。整理されて返ってきたとき、「あ、これが言いたかったことだ」という感覚を、きっと経営者の方なら共感していただけると思います。
次回は、應武がAIを使って見積書・提案書の作成時間を半分にしている方法をお伝えします。
- 【第1回】社長の頭の中をAIで整理する(本記事)
- 【第2回】AIで見積書・提案書作成時間を半分にする
- 【第3回】AIで会社のルールを整備する
- 【第4回】AIとWebアプリで業務を自動化する
- 【第5回】AIは社員を減らすためではなく社員を輝かせるために使う
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