その電話、誰からか分かって出ていますか?|会社の電話帳に、いまのお客様が入っていなかった話

その電話、誰からか分かって出ていますか?|会社の電話帳に、いまのお客様が入っていなかった話
電話帳は、ずっと昔からある機能です
ビジネスフォンには、昔から電話帳(短縮ダイヤル)が入っています。名前で探す、「あかさたな」で探す、取引先・仕入先といったグループで分ける——このあたりは、何十年も前からできることです。
ただ、使われ方は変わってきました。以前は「かけるときに番号を探す」ための道具でしたが、いまの主役は着信表示です。電話帳に入っている相手からかかってくると、電話機の画面に番号ではなく名前が出ます。
名前が出れば、受話器を上げる前に「○○様からだ」と分かります。担当者に回すのも、前回の話の続きから入るのも、ずっとスムーズです。
でも、電話帳には新しいお客様が入っていきません
それなのに、多くの会社で電話帳は「入れたときのまま」になっています。理由は単純で、登録するのが手間だからです。
- 電話機から入れるには、数字のボタンで名前を1文字ずつ打つ必要があります
- パソコンのソフトから入れるにしても、ソフトを開いて、読み込んで、書き込んで……と何段階もかかります
- そもそも「登録する係」が決まっていないことがほとんどです
電話帳の容量はたっぷり余っているのに、入れる人がいない。誰かが怠けているわけではなく、手間のかかる作業が、誰の仕事にもなっていないのです。
たとえば、賃貸の仲介をしている会社では
お部屋探しのお客様とのやり取りは、問い合わせから契約まで3週間から1か月ほどです。その間、内見の日程、申込の書類、鍵の受け渡し……と、何度も電話がかかってきます。
でも、その1か月のために電話帳に登録する人はいません。そして、いちばん電話が多いのは、ちょうどその「登録されていない1か月」です。電話帳に入っているのは昔からの取引先ばかりで、いまやり取りしているお客様ほど、画面に番号しか出ない——ということが起こります。
プロタゴの電話を、数えてみました
「うちはどうだろう」と思い、プロタゴ自身の電話を調べてみました。ビジネスフォンの主装置から着信の記録と電話帳を読み出して、かかってきた番号が電話帳に入っていたかどうかを1件ずつ突き合わせました。
(9月9日〜10月6日)
入っていない番号
出ていた割合
かかってきた電話の8割以上が、名前の出ない電話でした。電話帳を見ると、最後に登録が増えたのは調べた日のおよそ1か月前。それ以来、1件も増えていませんでした。
さらに、2回以上かけてきたのに電話帳にない番号は13件。そのうち9件は、いままさにやり取りしているお客様でした。何度もお電話をいただいているお客様ほど、名前が出ていなかったのです。
私たちは電話工事の会社ですが、自分たちの電話でも同じことが起きていました。そして、こうして主装置の記録を読み出して数えられること自体が、まず1つ目の発見でした。
台帳から「やり取り中の期間だけ」入れて、終わったら外す
そこで考え方を変えました。電話帳を人が登録するのではなく、すでにある台帳から入れることにしたのです。
会社には、お客様の名前と電話番号がすでにどこかに入っています。顧客管理、申込の記録、問い合わせのメール……。そこから、いまやり取りしている相手だけを電話帳に入れ、やり取りが終わってしばらくしたら外します。
さらに、名前の頭にいまの状態を付けました。賃貸の仲介の会社にあてはめると、こんなイメージです。
| 画面の頭 | 意味 | 電話に出る人に分かること |
|---|---|---|
| 問) | 問い合わせ中 | まだお部屋探しの段階。物件のご案内から |
| 申) | 申込中 | 書類や契約日の話かもしれない |
| 入) | 入居中 | 設備の不具合など、急ぎのご連絡かもしれない |
| 退) | 退去済み | 敷金の精算や、忘れ物のご連絡かもしれない |
誰からか分からないまま出て、名前と用件を聞くところから始まります。
出る前に「入居中の山田様だ」と分かります。お部屋の番号まで見えるので、すぐに本題に入れます。
プロタゴでは、この入れ替えを1日1回、自動で行っています。台帳と電話帳を突き合わせて、「足す・変える・外す」の案を作り、確認したうえで電話帳に書き込みます。はじめて台帳から入れたときには、電話帳が368件から464件に増えました。
この仕組みも、AIと一緒に作りました。
できることは、お使いの機種と台帳によって変わります。電話帳を外から読み書きできる機種もあれば、できない機種もあります。台帳も、表計算のファイルなのか、顧客管理のシステムなのかで、つなぎ方が違います。まずは今の電話と台帳を拝見してからのご提案になります。
「受ける人が、相手を分かったうえで出られる」
電話帳は、かける人のための道具から、受ける人のための道具に変わりました。名前と状態が出ていれば、電話を取った人がベテランでも新人でも、同じように「○○様、いつもありがとうございます」から始められます。
そのために必要なのは、新しい電話機を買うことではなく、電話帳を「入れたときのまま」にしない仕組みです。
顧客管理・申込・問い合わせ——お客様の名前と番号が入っているところから、電話帳を自動で入れ替える。
まずは「うちの着信、何割が電話帳に入っているか」を一緒に数えてみませんか。
営業電話そのものを減らしたい方は「営業電話・迷惑電話を95%減らす方法」、用件ごとに電話を分けたい方は「「電話番」を、なくしていく」もあわせてご覧ください。お客様の台帳づくりそのものについては「その申込、誰かが写していませんか」で書いています。
📞 ビジネスフォンの電話帳・着信のご相談はプロタゴへ
「電話帳がずっと更新されていない」「着信の記録を見てみたい」「顧客管理と電話をつなげたい」——岡山県内の中小企業様のビジネスフォンを、工事から仕組みづくりまでお手伝いします。まずはお気軽にご相談ください。
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